ちいさな魂と太陽 2  the little soul and the sun


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すると神さまは微笑んでいいました


「もう考えたよ 光のなかにいたのでは 自分が光だってことを感じられないから

きみを闇でつつんであげよう」


「闇ってなんですか?」


ちいさな魂はたずねました。


「闇とはきみでないものだよ」


神さまはいいました


「闇ってこわいのかな?」


ちいさな魂はつぶやきました


「こわがろうと思えばね」


神さまは答えました


「ほんとうは、こわいものなんか、何もないんだ  こわいかどうかは自分で決めるんだ

だって なにもかも自分でつくりだしているんだからね  ごっこ遊びのようなものさ」


「そうなのか」


ちいさな魂は少し安心しました  それから神さまは くわしく説明してくれました


何かを体験しようと思ったら


その反対のことが起こらないといけないのです


「それはすばらしい贈りものなんだよ」


神さまはいいました


「だって反対のことがなければ 何もわかりはしないのだからね

寒さがなければ暖かさもない  上らなければ 下ることはできない

遅いってことがなければ、速いということもない

右がなければ、左もない

あそこがなければ ここもない

あのときがなければ、今もないんだよ

だから闇につつまれても

拳をふりまわしたり 大声でさけんだり 

闇を呪ったりしなくていいんだ 

それよりも 闇に対する光でありなさい


腹をたてたりしないこと


そうすれば ほんとうの自分がわかるし  ほかの人たちにも 本当のきみが伝わるよ

光り輝いて  みんなに きみは特別なんだってことを知らせてやりなさい!」


「ぼくは特別なんだ、っていってもいいんですか?」


ちいさな魂はききかえしました


「いいとも!」


神さまは笑いました

「ぜんぜん かまわないよ!ただし 『特別』だというのは


『人より優れている』ということじゃない


そのことを忘れないようにしなさい


みんながそれぞれ、特別なんだから!


それを忘れている者がたくさんいるんだよ


そういう人たちは


きみが特別でいいんだとみせてやると、はじめて、


自分も特別でいいんだな、と思うようになる」



「わーい」

ちいさな魂はうれしくて、笑いながら飛んだりはねたりしました


「ぼくは すきなだけ特別になれるんだ!」


「そうだとも いますぐはじめていいよ」


神さまは笑いながら ちいさな魂といっしょになってスキップしました


「で、きみはどんなふうに特別になりたいのかな?」


神さまは聞きました


「どんなふうに特別ですか?」


ちいさな魂は いいました


「よくわからないんですけど」


「光であるというのは特別なことで その特別にはいろんな面があるんだよ」



神さまは説明しました

「特別に親切というのもある 特別にやさしいというのもある

特別に創造力があるとか 特別にがまん強いというのもあるな

ほかに、どんな特別を考えられる?」


ちいさな魂は、おとなしくすわって首をひねり それから叫びました


「たくさん特別が考えられますよ!

特別に人の役に立つ  特別に気前がいい

特別に友情にあつい  それから 特別に思いやりがある!」


「うまいぞ!」


神さまはうなずきました


「いつだって、きみはそのすべてになれるし そのうちのひとつを選ぶこともできる

それが 光であるっていうことだからね」


「ぼく 何になりたいかわかりますよ!

何になりたいか わかってます!」


ちいさな魂は、興奮して大声をあげました


「ぼく 『ゆるす』ということで特別になりたいな  『ゆるす』という特別もありますよね?」


「あるとも」


神さまは、ちいさな魂にうけあいました


「それも とっても特別なことだよ」

「それじゃ、ぼくはその特別になります  特別に『ゆるす』っていうことを、体験してみたいな」


ちいさな魂はいいました


「よろしい。ただし、ひとつやっかいなことがあるね」


神さまはいいました


ちいさな魂はすこしじれてきました


だって、話がなかなか先へ進まないようでしたから

「やっかいなことって何ですか?」


ちいさな魂は、ためいきまじりにたずねました


「『ゆるす』相手がいないということだ」


「いないんですか?」


ちいさな魂は、自分の耳が信じられませんでした





3へ つづく                                      ありがとね♪






  
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