相撲 | ぷりゅすの休日
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相撲



巷で騒がれた相撲

相撲は垂仁天皇の聖代に 出雲の野見宿禰のみのすくねと大和の当麻蹴速たいまのけはや

戦って宿禰が蹴速の腰の骨を踏み折って勝ったという故事を

起源とするとういう話になっています


平安時代には宮中行事として相撲節会すまいのせちえが行われ 屈強な男たちが組み打ちを行い

最強の戦士を選抜するという風習がありました

中世以降の相撲は遊行の芸能でした

しばらく興行を打った後 次の土地に移動して行く

立ち去るときに その土地の悪霊を連れ去り

土地を霊的に浄化する


発生的に見たら 格闘技であり 儀礼であり 神事であり

遊行の芸能であり また巨大な体躯を持った異形の男たちが

登場する見世物でもあります


相撲の特性はこの 色々な要素が混じり合って なんだかよくわからない

点にあるのではないかと思います

だからその中のどれか一つの要素が欠けても

それはもう相撲ではなくなってしまう

色々な意見があるけれど もし相撲がスポーツって言うのなら

年に一度くらいの 最強力士を選べばいい

何も6場所 90日もやる事はありません

今でも テレビ局主催の大相撲トーナメントがあるけれど

そこで 最強力士 が決まっても

後の場所は無くても良いって主張する相撲ファンはいないでしょ?


それから 同じ相撲部屋の力士同士は本割では

対戦がありません

それはスポーツという見方からすればフェアとは言い難い

だから 相撲にスポーツとしてのフェアネスのようなものを

求めるのは筋違いだという事です


天覧試合は明らかに相撲節会すまいのせちえの宮中行事の名残りですし

巡業は遊行名残りですし 初っ切りや相撲甚句はどう見てもショーです

始まって2千年たっているけれど 相撲は相変わらず

なんだかよくわからないもの

って言う性格だけは守り抜いています

国技って言う言葉が 昔からずっとやっている なんだかよくわからないもの

って言う意味で使われているのなら私的には

相撲は国技って言う言い方をしても 特に違和感は覚えません

でも 角道なんていうのは どうかなと思います

横綱の品格っていうのも なんだか引っかかる

そういう歴史的に新しい概念を持って来て 相撲のような

長い歴史を持つ複雑怪奇なものを律しようとすることは

あまりしない方がいいんじゃないかって思います

いいじゃないですか

なんでも白黒つけたがらなくたって

なんだかよくわからないもの がいくらかこの世の中にあってもね






コラージュ GQ Japan 内田樹氏