べーシックインカム04 | ぷりゅすの休日

べーシックインカム04



社会福祉制度の効果っていうのは その恩恵を被った世代のさらに子供

世代を見ないと その成否はわからないんだ

戦後の高福祉制度はビートールズロンドンファッションを作り出し

サッチャリズムはアンダークラスを作り出した

でも 高福祉制度は財政破綻をもたらして国民の支持を失い

サッチャーの自己責任論は国民的に圧倒的に支持された

多分 今のイギリスにも貧困は自己責任って言い放つ人もいるはずです

日本にもたくさんいます

ベーシックインカムで最低限の生活は保障されます

財源も他を切り詰めればなんとか確保できるでしょう

でも 問題はそのです

働かなくても食っていけるって分かったら 家でカウチポテトでテレビを

見たり ゲームをして一生を棒に振るか その時間 自己教育や創造的な

活動に向けるのか それは確かに自己決済すべき事であって

政府が命令する筋の話ではありません

でも 日本だと〔働かなくて食っていける〕制度を整備したら かなりの数の人は

無為徒食の方向に崩れてゆくでしょう

社会に閉塞感があり 希望がないときには個人もそうなります

個人の生き方は社会の在りようをそもまま映し出します

今の日本は力と金をもつ人々が 自分たちの集団に権力も財貨も集中させようとしている

ネポディズム縁故主義に堕しつつあります

そういう社会では 弱者たちもまた自分が手にした最低限の資源を

誰とも分かち合わないっていう利己的で 未来のない生き方を選ぶでしょう

マーガレットサッチャーとは違って 福祉制度の成否を決定するのは

個人の意思や努力でなく 社会の開放性・流動性だと思います

階層が固定されていて 流動性のない社会では 福祉制度はただの施しにしかならない

施しを受けて 最下層での屈辱的なポジションにとどまることを強いられた

人々の向上心や勤労意欲を求めても無理です

ベーシックインカムが制度として成功するかどうかを決めるのは

合理性ではなく この社会そのものの開放性と流動性と 

そうして 何よりも手触りの暖かさだと思います


つづく