ベーシックインカム03 | ぷりゅすの休日

ベーシックインカム03


オーウェンジョーンズの『チャヴ 弱者を敵視する社会』には

アンダークラス〕誕生の経緯が詳しく書いてあります


サッチャー時代の構造改革で炭鉱労働者はじめ大量の失業者が出ました

でもサッチャーは〔社会などというものは存在しない〕と公言して

社会的な成功も失敗も全ては自己責任であり 敗者が公的な支援を求めるのは不当だって

弱者切り捨て推し進めました

富裕層を優遇し 貧困層に負担増を強いるこのサッチャリズムを

なぜか多くの労働者は指示しました


労働者〔階級〕などというものは存在しない

存在するのは 向上心のある〔良い〕労働者と貧困に甘んじる〔悪い〕労働者だけだという

サッチャーの思想に共鳴する〔向上心のある〕労働者たちが現実に大量に存在したのです

彼らは政府が貧しい労働者たちを切り捨てることを指示しました

サッチャー以後も 保守党・労働党のいずれの政権下でも 

ワーキングクラスの分断は進行し続けました

そうやって切り捨てられた人々が〔アンダークラス〕って呼ばれます

イギリスの福祉制度は戦後すぐから今日まで〔ばらまき〕と〔引き締め〕を無原則に繰り返し

政策的な一貫性が見られません

でも一つだけ確かなことがある それは この政策的ダッジロールの過程で 

生活保護なしでは暮らしていけない最貧民層が差別と排除の対象となり 

社会の底辺に吹き溜まり 閉ざされた集団と化したことです


祖父母の代から3代続いて生活保護受給者というような人たちさえいる

彼らの周囲には就労経験のある人がもういない

だから 勤労者の常識を知りません 朝決まった時間に起きるとか

見苦しくない服装をするとか 人に会ったら挨拶するとか そういう基本的な

ことさえ学習するチャンスがなかった

服装はジャージ 頭はスキンヘッド 全身にタトゥー 朝から酒を飲み

ドラッグをやり 就学せず 10代で子を産んでシングルマザーになる

そういう生活をしている人たちがある地域に集住している

そのような環境で育った子供は社会的上昇の機会はほとんどありません 

でも 徒食働かないで遊び暮らすと怠惰を許さないとして

生活保護を打ち切っても〔実際に保守党のキャメロン首相の時代の生活補償費は

大幅に削減されました〕彼らの就労意欲を活気づけることはできませんでした

〔就労したくても その技能がないのです〕

結局 真っ先に社会福祉予算縮減の犠牲になったのは子供達でした

親達の生活力のない家庭の子供達に給食や託児所でも公的なケアが打ち切られたのです

子供達は社会的訓練の機会を奪われるどころか 餓死のリスクにさえ晒されることになりました


つづく