Living Sensible

そろそろ始めよう もう一度始めよう



君は自分の暮らしにポリシーを持っているかな?

最近はヨーロッパの人たちのようにな 素朴な生き方が注目を浴びている

決して華美じゃない 物は少なくてもオシャレでセンスよく暮らす

そういった ポリシーが僕ら日本人にも浸透し始めている

かわいい とか 欲しい って言う感情だけで

どんどん買っちゃえば 物が溢れちゃう!

でも ひとつひとつの物を大切にして 

家のテイストに合わないものは買わないとか

そんな考えがあれば 潔く諦めることもできる


ここ10年で ITが急激に進化して便利でスピーディーな社会になったせいか

自分で考えることをしなくなっていると思う

生きるのに大事な 人間力の根源を 何かに吸い取られているみたい

その為に 自分で責任を負う覚悟を失われて

安易な行動をとったり 人が傷つくことを想像できないで

過剰なバッシングをしたり

後先を考えない迷惑な行為が増えてきたとおもう


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向き合うべきは自分の心

人と比べないで 過去に囚われないで まず今を受け止めること

そして 自分で舵を取ることだ

幸せの秤っていうのは自分しかない

これでいいかなって 人に判断をゆだねたら

そこで きみは お終いだ!

自分の現実をコントロールするのは自分

自分を律する強さを 改めて取り戻してほしいもんだ


我慢や 忍耐のないっていう世界は無いんだ

そんな甘い妄想は存在しないって言うことを肝に銘じてほしいな

淡々と 自分で決めた生き方 自分で撰んだものは貫けばいい

自分が楽でいたいがための誰かへの依存心とか

一時の感情で動くのは幼い証拠 稚拙すぎる

偉そうに言えば 人生には必要以上の不幸も 幸せも来ない

起きたことは全て 必要なことだからね





モノサシ



まわりでどんなことが起きているかじゃなく

どんなことが起きていようと自分は幸せだって

いうのが本当の幸せの尺度だ



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べーシックインカム05



ベーシックインカムのもたらす社会的影響を考える時に

ひとつ参考になるのは ヨーロッパ近代における

ランティエ金利生活者の存在です

あまり知られてないことですが ヨーロッパでは17世紀から20世紀の初めまで

250年近く貨幣価値の変動がありませんでした

だから 先祖が住んでいた家に住みありものの家具漆器を使っていれば

遺産の公債や国債の金利だけで一生働かずに暮らすことができました

高等遊民っていうやつです

それなりの教育を受け 教養もあり 小銭と有り余る暇があるのが

ランティエ金利生活者です

その人たちが同世代の新しい芸術運動や学術や冒険の最大の支援者であり

享受者でした

面白い芝居がかかっていると聞けば見に行く

才能ある詩人が登場したと聞けば朗読会を企画する

新しい哲学が出てきたと聞けば夜を徹して論議する

極地探検に行くという話も 暗黒大陸に行くという話も

成層圏で気球でのボツという話も 真っ先に食いつくのはこのランティエ金利生活者たちでした

何しろ暇で 小銭があって 新し物好きなんだから なんでも飛びつく

近代ヨーロッパの文芸と学術を支えたのはこの旦那衆です

ランティエ抜きにヨーロッパの近代の知性の歴史を語ることは出来ません

でも このランティエは第一次世界大戦勃発と同時に消滅します

貨幣価値が一気に下がり 金利で暮らすっていう生活が不可能になったからです

だから 対戦間期のヨーロッパの文学と哲学があれほど暗鬱で

不安と危機の話ばかりしているのは
 
暇で 小銭があって 一生好きなことをして暮らせた好事家たち が

没落して窮迫したり 生活のために安月給の奉仕生活者になったことへの

怒りや悲しみが一因ではないかと考える人もいます


ベーシックインカムについての提案は できれば受給者たちの一部が

それによって21世紀のランティエになってくれることです


お金は生活するギリギリしかないけれど 暇と好奇心と冒険心だけは

売るほどあるっていう人たちが それなりの頭数存在することは

社会を風通し良いものにする上で大変に有効だからです

彼らが社会にもたらすブラスが 制度に依存して無為徒食するだけの

何もしない人たちのもたらすマイナスより少しでも大きければ

それは制度としての成功だって判断しても良いと思います


終わり

 

GQJAPAN 内田樹コラム コラージュ




べーシックインカム04



社会福祉制度の効果っていうのは その恩恵を被った世代のさらに子供

世代を見ないと その成否はわからないんだ

戦後の高福祉制度はビートールズロンドンファッションを作り出し

サッチャリズムはアンダークラスを作り出した

でも 高福祉制度は財政破綻をもたらして国民の支持を失い

サッチャーの自己責任論は国民的に圧倒的に支持された

多分 今のイギリスにも貧困は自己責任って言い放つ人もいるはずです

日本にもたくさんいます

ベーシックインカムで最低限の生活は保障されます

財源も他を切り詰めればなんとか確保できるでしょう

でも 問題はそのです

働かなくても食っていけるって分かったら 家でカウチポテトでテレビを

見たり ゲームをして一生を棒に振るか その時間 自己教育や創造的な

活動に向けるのか それは確かに自己決済すべき事であって

政府が命令する筋の話ではありません

でも 日本だと〔働かなくて食っていける〕制度を整備したら かなりの数の人は

無為徒食の方向に崩れてゆくでしょう

社会に閉塞感があり 希望がないときには個人もそうなります

個人の生き方は社会の在りようをそもまま映し出します

今の日本は力と金をもつ人々が 自分たちの集団に権力も財貨も集中させようとしている

ネポディズム縁故主義に堕しつつあります

そういう社会では 弱者たちもまた自分が手にした最低限の資源を

誰とも分かち合わないっていう利己的で 未来のない生き方を選ぶでしょう

マーガレットサッチャーとは違って 福祉制度の成否を決定するのは

個人の意思や努力でなく 社会の開放性・流動性だと思います

階層が固定されていて 流動性のない社会では 福祉制度はただの施しにしかならない

施しを受けて 最下層での屈辱的なポジションにとどまることを強いられた

人々の向上心や勤労意欲を求めても無理です

ベーシックインカムが制度として成功するかどうかを決めるのは

合理性ではなく この社会そのものの開放性と流動性と 

そうして 何よりも手触りの暖かさだと思います


つづく






ベーシックインカム03


オーウェンジョーンズの『チャヴ 弱者を敵視する社会』には

アンダークラス〕誕生の経緯が詳しく書いてあります


サッチャー時代の構造改革で炭鉱労働者はじめ大量の失業者が出ました

でもサッチャーは〔社会などというものは存在しない〕と公言して

社会的な成功も失敗も全ては自己責任であり 敗者が公的な支援を求めるのは不当だって

弱者切り捨て推し進めました

富裕層を優遇し 貧困層に負担増を強いるこのサッチャリズムを

なぜか多くの労働者は指示しました


労働者〔階級〕などというものは存在しない

存在するのは 向上心のある〔良い〕労働者と貧困に甘んじる〔悪い〕労働者だけだという

サッチャーの思想に共鳴する〔向上心のある〕労働者たちが現実に大量に存在したのです

彼らは政府が貧しい労働者たちを切り捨てることを指示しました

サッチャー以後も 保守党・労働党のいずれの政権下でも 

ワーキングクラスの分断は進行し続けました

そうやって切り捨てられた人々が〔アンダークラス〕って呼ばれます

イギリスの福祉制度は戦後すぐから今日まで〔ばらまき〕と〔引き締め〕を無原則に繰り返し

政策的な一貫性が見られません

でも一つだけ確かなことがある それは この政策的ダッジロールの過程で 

生活保護なしでは暮らしていけない最貧民層が差別と排除の対象となり 

社会の底辺に吹き溜まり 閉ざされた集団と化したことです


祖父母の代から3代続いて生活保護受給者というような人たちさえいる

彼らの周囲には就労経験のある人がもういない

だから 勤労者の常識を知りません 朝決まった時間に起きるとか

見苦しくない服装をするとか 人に会ったら挨拶するとか そういう基本的な

ことさえ学習するチャンスがなかった

服装はジャージ 頭はスキンヘッド 全身にタトゥー 朝から酒を飲み

ドラッグをやり 就学せず 10代で子を産んでシングルマザーになる

そういう生活をしている人たちがある地域に集住している

そのような環境で育った子供は社会的上昇の機会はほとんどありません 

でも 徒食働かないで遊び暮らすと怠惰を許さないとして

生活保護を打ち切っても〔実際に保守党のキャメロン首相の時代の生活補償費は

大幅に削減されました〕彼らの就労意欲を活気づけることはできませんでした

〔就労したくても その技能がないのです〕

結局 真っ先に社会福祉予算縮減の犠牲になったのは子供達でした

親達の生活力のない家庭の子供達に給食や託児所でも公的なケアが打ち切られたのです

子供達は社会的訓練の機会を奪われるどころか 餓死のリスクにさえ晒されることになりました


つづく